しあわせのねだん

ジュール・ミシュレ 集英社 2005年 初版

しあわせのねだん

なににどのくらいお金を使うか、ってひとの素顔がみえるような気がしませんか。

どんなにとりつくろっていても、お金のかけかたで、そのひとが何に価値をおいて生きているのかがわかってしまう。 逆にいえば、ひとの買い物をみるとその人となりがみえておもしろい、ということになる。

こちらの「しあわせのねだん」は角田光代が「昼めし 977円」についてや、「Suicaカード 5000円、定期入れ 4500円」について、 それから理想の財布の中身の金額についてなどを自らの体験のもとに書いています。 時にはどきまぎし、時には腹をたて。しかもそれが湿っぽくならない。ユーモラス!すてきな作家だなあ。

二十代のとき使ったお金がその人の一部を作るのではないか

(本文より)

とあった。その理由は読めばわかる。ひやりとさせられた。わたしはなんのために20代のお金を使ってきただろう。 ちゃんと積んできたものがあるだろうか。背筋がのびる心地です。

私たちはお金を使うとき、品物といっしょに、何かべつのものも確実に手に入れている。

(本文より)

価格:
700円
状態:
美。表紙・帯にこすれがありますが、それ以外はきれいです。本文も美。

暮しの覚え書き

秋山ちえ子 文化出版局 1986年 第一刷

暮しの覚え書き
使い捨ての生活になれきっている若い人たちに、
物資の不足していた頃の生活を知らせることは、
きっと、これからの彼らの生活にプラスになるはず……

(帯より)

戦前、戦後から高度経済成長のころの暮らしのことを、主婦の視点から記したエッセイ。
一章にひとつずつ、たとえば電気冷蔵庫のこと、洗濯機のこと、石油のこと、電気釜のことなどが書かれています。
出版は1986年。バブルまっさかりのころのこと。
お金の熱に浮かされていたその時代にこの本は誰のこころに響いたのだろう。

こういった本を読んで、昔の暮らしはていねいだった……となつかしむばかりもいかがなものかと思うけれども、 めんどうでも暮らしは手をかけるから楽しいのではないかしら。
夏の井戸にくだものをつるして冷やしていただいた、なんて読むとうっとりする。

四六版 200p 絶版

価格:
400 売り切れです
状態:
並。経年にともなう紙ヤケがあります。帯に破れあり。本文美。

手紙手帖 あの人は、どんな手紙をくれるかしら

木村衣有子 祥伝社 2005年 初版 第一刷

手紙手帖 あの人は、どんな手紙をくれるかしら
気の利いた手紙を書くためにできること
便箋・封筒選びから、切手やインクの色まで。
木村衣有子のこだわりが一冊に。

(帯より)

恥ずかしながらわたくし、封筒の口にする封緘のしるし(〆と書いたり「封」のはんこがしてありますよね)の意味を知りませんでした。
なんとなく、「グリコのお菓子のパッケージのように、一度開封したらわかるということだろうか」と思っていました。
もちろんそれもあるのかもしれませんが、ほかの意味が。答えは本文にて。
メールが便利ではありますが、たまには手紙もよいものです。
むかしなつかしい、「手紙の折り方」も紹介されています。
中学生のころ、友達とこうやって手紙のやりとりをしたなあ、なんて思いながら久しぶりに折ってみたのでした。

イラストレーター木下綾乃や、牧野伊三夫、穂村弘、甲斐みのりとの手紙のやりとりを収録。手紙をかくための文房具屋さん案内など。読めば手紙が書きたくなります。

B6、143p

価格:
400円
状態:
並上。カバー上部に少し折れがみられます。

幸福の法則 一日一言

宇野千代 海竜社 2007年 第一刷

幸福の法則 一日一言

年を重ねるごとに笑顔のすてきな宇野千代のことばをまとめた本。
日めくりのように、一日にひとこととりあげられています。
大変な人生でもあっただろうに、ひとつひとつのことを誠実に積み重ねて生きてきた人の言葉の深さ。
読んでいると、姿勢を正し、自分を信じて、少し力を抜いて歩いてゆきたくなります。

もし、一かけらでも仕合せになりたかったら、今日は日が照って気持ちが好いなァ、とか、 今日あの人がハガキをくれて、うれしいなあ、とか、仕合せを自分で作って、自分で探すのである。 それはただの作り事でも好い。 神様は雲の中にいるのだから。

(本文より)

B6、207p

価格:
500円
状態:
並上。表紙に多少使用感といいますか指が擦れたような跡がありますが、比較的きれいです。

配色の手帖

堀内誠一 草思社 1988年 第6刷

配色の手帖

堀内誠一の最後の仕事。

たくさんの楽しい絵本をかいた堀内さんが、女性のためにつくったのがこの「配色の手帖」です。 この手帖のなかで、堀内さんは色彩の世界がどれほど豊かなものであるかを示してくれました。 ある色がべつのある色と上手に組み合わされたとき、思いもよらない美しさが生まれることを、 この手帖は教えてくれます。毎日この手帖を眺めていれば、 あなたの色彩にたいするセンスは間違いなく磨かれるはずです。 というわけで、この手帖は魔法の本なのです。

(表紙折り返しより)

もちろん、トップスとボトムス、アクセントのさし色の配色の組み合わせ方や、
事例も載っているのですが、ただたんにぱらぱらとめくって色をたのしむのもまたおもしろい本です。
フランス色の名前を追っているだけでも楽しいですよ。
おなじかたちの絵(服)でも色によってほんとうに印象がちがうものです。

126mm×237mm、106p

価格:
600円
状態: