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店主思い入れたっぷりの、「世界のメルヘン」の第6集です。表題作「銀のうまと木馬たち」はクリスマスのおはなし。読んでいるうち、ちいさな私はいつだって木馬たちと雪の中をかけていたんでした。
「トムは真夜中の庭で」などが代表作のフィリパ・ピアスの、こちらもまた子ども夜のおはなし「夜のよなかに」。読めばおなかがすくことうけあいです。とてもたのしい処世術も教えてくれます。生活感があるというか、描写が適当でなくてちゃんとリアリティがある。だからわくわく読み進められたんだなあ、と今ごろになって感心。
さいごのアリスン・アトリーの「メリーゴーラウンド」も幻想的。挿絵もひきこまれます。文中の「おとなになると、ものを本気でしんじるってことが、なくなっちゃうんだもの」という少年のことばにどきり。
タテ283mm×ヨコ224mm 113p
箱入り、本の表紙には金色の箔押し。店主の非常に思い入れのある本です。子どものころにせがんで買ってもらって読んでもらって(ひとつひとつのお話が案外長いので、読まされた母にとってはたまったもんじゃなかったでしょうけど)そのうち自分でも繰り返し読んで、手放せずに今でも大事に持っています。
仕入れでみつけたときには感激しました。
大人になってから読みなおして、収録されている話はもちろん、翻訳者も挿絵も、
編集のメンバーもそうそうたる面々だとわかっておどろきました。
作り手から子どもたちに、親たちに、思いを伝えようという全集だと思います。
タテ283mm×ヨコ224mm 113p
「ヒルベルって、ほんとうにいたんですか?」
わたしがこの話をして聞かせると、子どもたちは、そうたずねます。
ーーうん、いたんだよ。だけど、ヒルベルって子が、ほんとにいたかどうか、そんなことは、それほどだいじじゃない。だいじなのは、 ヒルベルのような、病気や施設でくらさなくちゃならない病気の子どものことを、きみたちが知るということなんだよ。(著者あとがきより)
いい子ってなんだろう、障害ってなんだろう、福祉ってなんだろうと読むたびに考えさせられる本。
障害をもっている子、家庭のない子の暮らす施設にいた「ヒルベル」と呼ばれているある子どもの物語。
障害を持っている子どもに対して「けなげだ」「がんばっている姿が胸をうつ」という使い古された言葉。
ほんとうにそんなきれいなものなのだろうか。
それはあまりにも上からものを見ていないか。ほんとうにそれはひとりの人間として見ているのか。
ヒルベルはどこにだっている可能性のある、ひとりの子どもなのだ。
四六版、134数 巻末解説・河合隼雄
クリスマスの夜に、売れ残ってしまった人形の「ひなげしちゃん」が
「『大すきなおともだち』っていって、あたしを ぎゅっと だきしめてくれる」
はずの女の子を探しにいくお話です。
実は、店主が子どものころにクリスマスにプレゼントされてお気に入りだった本。
表紙を開くと光に反応して「きよしこの夜」のメロディーが鳴るのでした。
今では電報でもグリーティングカードでもメロディーが鳴るのは珍しくありませんが、
当時はほんとうにめずらしく、おもしろくて何度も表紙を開いたものでした。
見開きには「本邦初の音の出る絵本」と書かれています。
現在絶版となっています。
22cm、23p。メロディーブックですが、古いためオルゴールはもう鳴りません。


季節ごとに、テーマを決めて本を紹介していこうと思います。まだ準備中です。

オンラインの古本屋です。
まだ殺風景なデザインのところもありますが、引っ越してきたばかりの部屋にお気に入りの家具をそろえてゆくように、すこしずつ手を入れてゆこうと思っています。
なにげない日々の暮らしについてのことを瑞々しく書き記した本、
子どものために書かれた本、
などを中心に、
のんびりと本を楽しめるお店になれますように。
どうぞよろしくお願いします。
[古森熊書房] 書籍商:東京都公安委員会許可 第302160709326号 永田美和